汗をかきたくてもかけない人

Aさんからこんなご質問をいただきました。
「お風呂につかって汗をかいたり、ネットに書いてあることをやっているのですが、いい汗が出ません。どうしたら良いでしょうか?」

意識高く取り組んでおられるのに、なかなか成果がでないことはツライですね。
このコラムが、同じようなお悩みをお持ちの方にも、お役に立てば幸いです。

取り組んでおらることは?

発汗対策はいろいろありますが、Aさんが取り組んでおられるのは、どのような方法でしょうか?
よくご存知のこともあると思いますが、おさらいいたしましょう。

入浴(半身浴)

発汗促進といえば「入浴」が挙げられますね。体を芯から温めて発汗を促す「半身浴」がお勧めです。
≫「半身浴のすすめ」もご一読ください)
半身浴をする時間が取れない方は、バスソルトや炭酸系の入浴剤など入れたお湯につかる習慣をつけるとよいと思います。

水分補給と適度な運動

汗をかくためには、体内の水分循環がきちんと行われていることが大切です。むくみがある人は汗が出にくいのはそのためです。体内の水分を循環させるためには常温の水をこまめに補給することと、血液を循環させるために筋肉を動かすことが必要です。筋肉を動かす運動は、ウォーキングや体操などの有酸素運動が良いです。
体温が36.5℃で1日の水分摂取量が1.5ℓくらい、そして、お手洗いの回数は7回。これが理想の状態です。

胃腸を温める

・温かいものや体を温めるものを積極的に食べる
・腹部を温める
・ストレッチや骨盤周りの体操を行なう
・薄着や体を締め付ける衣類を避ける

手足を熱いお湯につける

手足を42℃くらいのお湯につけます。手首と足首を温めると全身が温まりますし、入浴と違ってお湯の圧が体にかかっていないので、汗が出やすい場合があります。

それでも出にくい場合は

いろいろなことを行なっても発汗の兆しがあらわれない場合は、「汗が出ない」という心配がストレスになってさらに発汗機能に悪影響を及ぼす前に、医師に相談してみるのも方法です。中には、後天性の無汗症という病気もあるそうです。そこまでではなくても、漢方薬で症状が改善することもあるそうです。