睡眠

春の眠りと睡眠の質について

突然ですが、約60%の人が「春は眠い」と思っているそうです。
お昼の時間が長くなってきたり、冬に緊張していた自律神経が緩んできたり、環境が変わって睡眠不足になったり…と、確かに春は、「眠い条件」が多くなってきます。

そんな眠い条件が多い春だからこそ、良質な睡眠を取れるよう意識してみませんか?

「眠い条件」が多くなる春にこそ、良質な睡眠を取る!

熟睡感を得られない原因のひとつに、「お布団の汚れ」があるそうです。
これは、意外と気づかないんじゃないでしょうか。
お天気の良い日に、お日様の光を浴びてフカフカになったお布団は気持ちのいいものですが、今の季節は、花粉や黄砂が多い日もあるので、布団乾燥機や布団掃除機などを利用するのもいいと思います。

「睡眠不足」や、時間が長くても「質の悪い睡眠」は、カラダの調子を崩し、精神的にも良くありません。
特に女性にとって、こんなイヤなことも起こります!

    睡眠不足が原因で起こること

  • お肌や体の老化を進める
  • 太る
  • 女性ホルモンが減る
  • 仕事や家事がはかどらない

ほんとに嫌なことに、「睡眠不足」になると、食欲が高まります。
それは、睡眠時間が短いと、空腹信号と言われる”グレリン”という物質が胃から分泌されることが理由なんですが、反対に睡眠時間が長いと満腹信号”レプチン”が分泌されます。

「やった!じゃあ長い時間眠ればいいのね」…と思いますが、残念ながらそうではないのです。
カナダで研究された「睡眠時間と体重・ウエスト・体脂肪との関係」がインターネットで紹介されていました。

体重もウエストサイズも体脂肪率も、平均睡眠時間が7~8時間の人が最も変化が少なくて、スタイルや体重を維持できる人が多いそうです。
一方、平均5~6時間の人や平均9時間以上の人は、体重・ウエスト・体脂肪が3つとも増えやすいだけでなく、生活習慣病のリスクも高いと言います。

では、理想的な睡眠時間の「7~8時間」寝ていればいいか、というと、これまたそう簡単なものではなく、その質が良くなければ「睡眠不足」と変わらない場合があるそうです。
反対に、「5~6時間」でもぐっすり気持ち良く眠ることができていれば、良質な睡眠と言えます。

質の高い睡眠を取る方法

「じゃあ、どんなふうに眠ればいいの?」とお思いの方!
『質の高い睡眠のとり方』をご紹介いたしますね。

去年の秋のこのコーナーでも「睡眠」を取り上げましたので、
前にご紹介したことも含まれますが、その時もお聴きいただいた方も、思い出しながら確認してくださいね。

「寝具を工夫する」

ベッドマットやお布団は、固すぎず、柔らか過ぎず。これはご存知の方が多いですね。
上向きに寝た時に、お尻だけが軽く沈む感じが理想だそうです。

ちなみに、寝返りをほとんどせずに、上向きで寝ている時間が長いほど、寝心地がいい証拠。
カラダに余分な力が入らず、圧迫されるところも少なく、最もリラックスできて、理想の寝姿勢です。

そして、首や肩のこりに直接的に関係するのが枕。
今お使いの枕が、合わないなぁ、とお思いの方は、いっそ、「枕なし」で寝てみるのもひとつの方法。
カラダから首や頭に血液が流れやすくなって、調子が良くなる人もいるそうです。

「寝室を工夫する」

①まず、照明。

真っ暗でも平気な方は、ぜひそのまま「真っ暗睡眠」をお続けください。
私たちのカラダは、なんと、肌でも光を感じています。
なので完全に暗いと、カラダは完全に休むことができるそうです。

とは言え、真っ暗は苦手と言う方は、足元の間接照明がお勧めで、目に入る高さに、見える位置に光源を置かないようにしましょう。

子供の頃、お母さんに「電気消すよ!」と言われても、
「豆球だけ点けといて~!」・・・と言った、あの、なつかしい、
天井から吊るした昭和レトロな照明器具の真ん中にあったオレンジの豆球の光…

あのやわらかい、ほの暗い、あの感じが理想です。
パソコンやテレビの強く明るい光は、目をつむっていても脳を刺激し続けるので、神経が休まりません。

②次に室温。

暑過ぎても寒すぎてもいけませんが、どちらかというとやや低めのほうが、カラダが寝る準備に入りやすく、「そろそろ寝ますよ」の合図になるそうです。

③次に香り。

快眠効果が証明されていることでも有名な香りは「ラベンダー」ですが、なんと「コーヒー」の香りも効果があるそうです。アロマ系の香りはあまり強すぎると気になるので、置く場所などを工夫してください。

④寝室の工夫の最後は音。

音楽は聴いてしまうと脳が覚醒してしまうので、「波の音」がいいそうです。

「寝る前の飲食」

①しっかりしたものは、寝る2時間前までに済ませること。

それは知ってるけど、遅くまで仕事の日は無理… という方は、
せめておかゆや温泉卵など、胃腸の負担を軽くすることを考えて摂ってください。

②寝る前のお酒。

「少しのお酒で良く眠れる」という方もたくさんいらっしゃると思いますが、
眠りが浅くなって、朝までに何度も目が覚めたり、コワい夢を見やすくなることもあるそうです。

その他

①寝ながらの読書。

本を読みながら寝る人は、上向きの姿勢で読むと、眠りに入りやすいそうです。
反対に、腹這いの姿勢で読むと、なかなか眠くならずに読めるそうです。

②目覚まし時計の音。

けたたましい音やキンキンしたアラーム音で毎日目覚めていると、徐々に眠りの質が下がっていくと言う説があります。 音楽で起きると気持ち良く目覚められそうなので、ラジオや音楽プレーヤーやスマートフォンのタイマー機能を使うといいと思います。

さて、いかがでしょうか。今晩から、あなたも質のイイ「眠り」を!
日中の眠さやだるさを追い払って、もうすぐやってくる本格的な春を、元気に迎えてくださいね。